外来

リウマチ科

診療スケジュール

受付時間
8:40~11:30 - - 小田 - - - -
13:0~16:00 - - - - - ※小田 -

受付方法:当院の受付までお申し付けください。
初診時に必要な持ち物:保険証、または紹介状をお持ちの方は合わせてご提示ください。
※土曜日は隔週となります

スタッフ紹介

  • 小田 良
    小田 良

    小田 良

    京都府立医科大学講師
    日本整形外科学会専門医
    日本整形外科学会認定リウマチ医
    日本手外科学会専門医
    日本リウマチ学会専門医
    日本リウマチ財団登録医

対応している病気と治療方針

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京都武田病院の整形外科・リウマチ科は、地域の患者さんに信頼される医療を提供することを使命とし、特に人工関節手術とリハビリテーションを強みとしています。主な診療対象は、変形性膝関節症、変形性股関節症、半月板損傷、手の外科、リウマチです。ここでは、変形性股関節症についてご紹介します。変形性股関節症とは、加齢などの要因により膝の軟骨がすり減り、膝に強い痛みが生じる病気です。進行すると痛みも大きくなり、日常生活に大きな影響を及ぼすようになります。主に発育性股関節形成不全(DDH: Developmental Dysplasia of the Hip)が原因で、生まれつきの骨盤形態異常が関節に負担をかけます。70~80代で発症する方が多いですが、10~20代でも痛みが出ることはあります。その他、一次性(原因不明)の変形性股関節症も存在しますが、多くは骨盤の構造的問題が背景にあります。初期には軽い違和感や動き始めの痛み(起動時痛)が現れます。進行すると、歩行時や階段昇降時の痛みが強くなり、関節の変形が進むと姿勢の傾きや歩行困難を引き起こします。重症例では日常生活動作(ADL)に大きな制限が生じ、QOL(生活の質)が低下します。

治療方法

初期治療: 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や関節内注射で痛みを緩和します。同時に理学療法で筋力や可動域を維持するようにします。

進行期治療: 人工股関節置換術が主な選択肢となります。手術では損傷した関節を人工関節に置き換え、機能回復を図ります。骨盤の傾きや足の長さの不均衡を手術で是正し、姿勢改善を実現します。患者さんからは「歩くのが楽になった」との声が多く聞かれます。手術翌日からリハビリを開始し、3週間程度で基本的なADL(歩行、階段昇降など)が可能なレベルを目指します。

治療・サポート体制について

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専門医による高精度な人工関節手術と早期回復支援

京都武田病院の整形外科・リウマチ科では、変形性股関節症や変形性膝関節症に対する人工関節手術に豊富な実績を持っています。股関節・膝関節の各分野に特化した専門医が在籍し、患者さんの状態に応じた最適な手術を提供。手術翌日からリハビリを開始し、3週間で日常生活動作(ADL)の自立、3ヶ月でゴルフや社交ダンスなどの活動再開を目指します。レントゲン写真や術前・術後の姿勢比較を活用し、治療効果を視覚的に説明することで、患者さんに安心感を提供しています。

365日体制のリハビリと多職種連携による総合的サポート

整形外科・リウマチ科では、365日休みなくリハビリテーションを提供し、急性期から回復期まで一貫した支援を行っています。理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師、介護士、メディカルソーシャルワーカーが連携し、月1回の全体カンファレンスと2週ごとのミニカンファレンスで治療方針を更新。ヒアリングを通じて患者さんの生活環境を把握し、在宅復帰に向けた現実的なリハビリ計画を策定します。これにより、歩行や食事、着替えなどのADL向上を効率的にサポートします。

診療体制

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患者さんの生活に合わせた個別化された治療計画

当院では、患者さんの症状や生活環境に合わせたきめ細かな治療計画を立案します。例えば、股関節専門医、膝関節専門医、手の外科・リウマチ専門医がそれぞれの疾患に特化して診療を行います。変形性股関節症では、骨盤形態異常の程度に応じた発症年齢や症状の進行度を考慮し、初期の保存療法から手術まで一貫したケアを提供しています。患者さんの受診負担を軽減するよう外来スケジュールを設定するのも当院の特長です。患者さんが「再び歩ける喜び」を実感できるよう、治療の各段階で丁寧な説明を行います。

私たちが大切にしていること

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リウマチや関節の痛みは、日々の生活に不安やストレスをもたらすものです。私たちは、「診察を受けるその瞬間から安心できる空間」を大切にしています。
緊張して来院された方には安心できる声を、痛みを抱えた方には静かな気配りを。
ほんの些細なやり取りが、患者さんにとっての心の支えになることを、私たちは日々実感しています。
私たちは、患者さんお一人おひとりの背景や不安に寄り添い、その人らしい笑顔が戻ることを目標に、チーム全員で向き合います。「ここに来てよかった」と感じていただけるよう、信頼と安心の医療をお届けします。

私たち目指す未来

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私たちリウマチ科は、「痛みのない人生を、すべての人に」という願いのもと、医療の進化とともに歩み続けています。
今後は、より早期に疾患を発見し、より負担の少ない治療で回復を目指す体制を強化していきます。リウマチ性疾患では、まずは早期診断と適切な時期に適切な薬物療法を導入することが重要です。当院では再診の診断技術と薬物療法に精通した専門医が治療を行います。さらに高度な手術療法により運動器の機能回復が望めます。人工関節手術の高度化だけでなく、新しい画像診断や遠隔モニタリングの活用など、先進技術との融合にも取り組み、再発予防や生活の質の向上を見据えた医療を実現します。

さらに、地域のかかりつけ医や福祉機関との連携を深め、住み慣れた場所で安心して暮らし続けられる支援体制を築いてまいります。どんな年齢の方にも「まだできる」「これからも楽しめる」――そう思える希望を届けること。それが私たちの使命であり、挑戦し続ける理由です。