
脳ドックのご案内
脳ドックのすすめ
-

現代の三大疾患は「脳血管疾患(脳卒中)」「心臓病」「癌」といわれております。 脳卒中は、発症してしまうと命の危険があるだけでなく、救命できたとしても、その後重篤な後遺症が残る病気です。発症してからの治療では遅く、「発症を予防する」ことが重要となります。 検査は、MRI(磁場を利用した脳病変の診断方法)やMRA(脳の血管病変の観察方法)などの画像検査で行なわれます。 高血圧、糖尿病、肥満、あるいはご家族に脳卒中になられた方が居られるなどの危険因子がある方は、40歳を過ぎたら一度、脳ドックを受診されることをお勧めいたします。 ご自身の脳の状態を知る貴重な機会です。
脳ドックの費用について
-
脳ドックシンプルコース 24,200円
MRI検査を希望される方向けのお手軽に受けて頂ける脳ドックコースです。頭部MRI検査と医師の診察を約1時間15分程度で受けていただく事が可能です。
-
脳ドックベーシックコース 30,800円
シンプルコースに心電図検査と動脈硬化検査を組み合わせたコースです。
-
脳ドックレギュラーコース 36,300円
シンプルコースに心電図検査、動脈硬化検査、頸動脈エコーを組み合わせたコースです。
-
人間ドックプレミアムコース 88,000円~
人間ドック(胃カメラ+腹部エコー)に脳ドック、肺ドックを加えた充実した内容のコースです。検査内容についてはご自由に選択可能ですので、料金と合わせてご相談ください。所要時間は検査内容によって異なります。
-
※脳ドック・人間ドックは健康診断ですので、健康保険は使えません。但し、見つかった病気の治療については、保険が適用になります。
-
コース名 シンプル ベーシック レギュラー プレミアム 所要時間の目安 約1時間15分 約1時間30分 約2時間 約4時間 問診 ● ● ● ● 血圧測定 ● ● ● ● 身長体重 ● ● ● ● 脳MRI ● ● ● ● 頭蓋内MRA ● ● ● ● 頸部MRA ● ● ● ● 脈波(動脈硬化検査) - ● ● ● 心電図 - ● ● ● 頸動脈エコー - - ● ● 胸部CT(肺ドック) - - - ● 人間ドック エグゼクティブコース(胃カメラ含む) - - - ● 当日結果説明 - - - - 後日結果郵送 ● ● ● ● -
※当日の医師結果説明はオプションとなります。
※当院の人間ドックプレミアムコースは、人間ドックに脳ドック、肺ドック、血管ドックを組み合わせたコースです。血液検査や尿検査、内視鏡検査(胃カメラ)、肺機能検査、眼底検査などの人間ドックエグゼクティブコースの内容が全て含まれています。詳しくは人間ドックのページをご参照ください。
※当院の脳ドックのオプション検査として、アルツハイマー型認知症の早期発見のために「もの忘れ(認知症)診断オプション」を開始しました。MRI装置による脳の委縮度解析(ブイエスラド検査)、簡易認知機能検査を行います。
もの忘れ診断オプション -
ご注意事項
心臓ペースメーカーを装着されている方やインプラントを装着されている方、または体内に金属がある方は検査ができない場合がございますのでご利用になられる前に一度ご相談ください。(内容や時期により異なりますので事前にお問い合わせ下さい)
脳ドックで発見できる疾患
-
無症候性脳梗塞(隠れ脳梗塞)
脳ドックで初めて発見されることが多い病気のひとつに、無症候性脳梗塞(隠れ脳梗塞)と呼ばれる、自覚症状が出現していない脳梗塞があります。発症は加齢と共に増加する傾向が強く、脳ドックを受けた70歳代のおよそ20%の人に発見されると言われています。特に、高血圧や糖尿病、脂質異常症(コレステロールや中性脂肪の高い方)のある方や不整脈(心房細動)のある方は要注意です。
-
無症候性脳出血
無症候性脳梗塞同様に、自覚症状の出ない無症候性脳出血があります。脳の中でも出血しても症状が現れにくい部分での少量出血の場合にみられます。最近は、MRIでのみ見つけることが出来る微小出血が見つかると、後に大きな出血の原因になる場合があることもわかってきました。
-
未破裂動脈瘤
脳動脈瘤とは、脳の動脈の一部が膨らんでできた瘤です。例えば風船が大きく膨らむと破裂しやすくなるように、動脈瘤も膨らむと破裂しやすくなります。主に血管が枝分かれしている部分(分岐部)に発生します。未破裂動脈瘤は破裂前の状態を言います。一般的には自覚症状は出ないため脳ドックで発見される場合がほとんどです。 必ず破裂するわけではありませんが、破裂すると、くも膜下出血となり死に至る病気ですので要注意です。経過観察をする場合と、手術や血管内治療などの外科的処置を行う場合があります。日本脳ドック学会のガイドラインでは、平均寿命から考えて余命が10~15年あり、未破裂動脈瘤の大きさが5~7mm以上の場合には、治療を考慮すべきとされています。
-
脳動静脈奇形
通常、動脈が枝分かれして毛細血管となり、その毛細血管が集まって静脈となりますが、脳動脈奇形の場合は、毛細血管が作られずに動脈と静脈が直接つながっている先天性の病気です。本来、毛細血管によって分散される動脈の圧力が直接静脈系に加わるため、脳出血やてんかんなどの症状を起こしやすくなります。
-
もやもや病
脳に栄養を送る太い動脈がつまり、不足した血液を補うように脳内に本来存在しない細い動脈が無数に形成される病気です。原因は不明で、発生年齢は5~10歳と30~50歳の2つのピークがみられます。小児の場合はまひや失語などの虚血性発作を起こすことが多く、成人では脳出血や脳梗塞につながる場合があります。
-
無症候性脳主幹動脈狭窄および閉塞
脳の重要な動脈である主幹動脈の一部が狭くなったり、閉塞した状態になっているもので、それだけでは大きな自覚症状は現れませんが、放置すると脳梗塞の危険因子になります。
-
無症候性頸動脈狭窄及び閉塞
頸動脈に重度の動脈硬化が起きている状態です。脳梗塞の危険因子となりますが、見つかっても多くは経過観察になります。ただし、状態によっては治療の適応となる場合もあります。
-
以上のほか、【脳血管性認知症】【アルツハイマー型認知症】などに伴う脳の変化が見つかる場合もあります。




