各診療科目

形成外科(保険診療)

診療スケジュール

受付時間 日/祝
9:00~12:00 祖慶 片山/祖慶
13:00~17:00 祖慶※ 片山/祖慶

休診日:月・火・金・土・日祝・12/30~1/3

※ 水曜日の診療時間は16時までとなります。

診療について

赤あざ(血管腫)

赤あざ(血管腫)は血管が拡張したり、増殖したりすることによってできる皮膚の良性腫瘍です。代表的な赤あざを2つご紹介します。

①乳児血管腫(いちご状血管腫)

生まれつきのあざではなく、生後数週間で赤みが出現し、その後数か月で表面がいちごのように赤く盛り上がり急速に増大していきます。生後6~8ヶ月頃にはピークに達し、その後は徐々に小さくなり、10歳頃までには消退します。ただし完全に消退する症例は少なく、病変部が白く抜けたり、表面がでこぼこしたり、しわやたるみなど何らかの残存病変がみられることがあります。

治療

これまでは経過観察とされていましたが、最近では早期からプロプラノロール(製品名:ヘマンジオルシロップ)の内服治療や色素レーザー治療を行うことで、より早期に赤みが消えることが期待されています。乳児血管腫は症状が多彩で、経過に個人差があるため、症例によって治療方針が異なります。経過観察でいいのか、内服治療がいいのか、色素レーザー治療がいいのかは診察で判断しますので、できるだけ早い受診をおすすめします。

②毛細血管奇形(単純性血管腫)

生まれた時からかる平坦な赤あざです。自然に消えることはなく、ゆっくり色が濃くなったり、盛り上がったりすることがあります。

治療

色素レーザーによる治療が有効です。乳幼児であるほど皮膚が薄く、レーザーが十分な深いところまで届くため、治療開始が早ければ早いほど治療効果が高いと言われています。乳児血管腫同様、できるだけ早い受診をおすすめします。

青あざ

皮膚の色をつくるメラニン色素が皮膚の深いところ(真皮)に集まってできるあざで、通常青く見えるため「青あざ」と呼ばれています。

①異所性蒙古斑

日本人の多くは、生まれつきお尻や背中にかけて青いあざ(蒙古斑)がありますが、通常5,6歳頃には大部分が消失します。ただし稀に足、お腹や胸などに蒙古斑がみられることがあり、これを異所性蒙古斑と言います。異所性蒙古斑はなかなか消退しづらく、衣服に隠れない露出部などは、整容的な側面からレーザー治療を推奨しています。

治療

Qスイッチ付きルビーレーザー治療を行います。
治療はおおむねうまくいきますが、場合によっては軽い色素沈着を残したり、色素脱失をきたしたりすることがあります。しかしながら、当院で導入したQスイッチ付きルビーレーザー「The Ruby Z1 Nexus」では照射条件を調整することで、合併症を回避しながら、良好な治療結果を得ることが可能となりました。

②太田母斑

生後すぐにみられるものと、思春期以降にみられるものの2種類があります。太田母斑は目の周りから額、こめかみ、頬にかけて片側にできる青紫色のあざです。自然に消えることはありません。

治療

Qスイッチ付きルビーレーザー治療を行います。
治療はおおむねうまくいきますが、場合によっては軽い色素沈着を残したり、色素脱失をきたしたりすることがあります。しかしながら、当院で導入したQスイッチ付きルビーレーザー「The Ruby Z1 Nexus」では照射条件を調整することで、合併症を回避しながら、良好な治療結果を得ることが可能となりました。

茶あざ(扁平母斑)

皮膚の色をつくるメラニン色素が皮膚の浅いところに集まってできる茶色のあざで、ほくろのような盛り上がりはないため、隆起のないあざという意味で「扁平母斑」と呼ばれています。自然に消えることはありません。

治療

以前はドライアイスや液体窒素を用いた治療が中心でしたが、近年は周囲の正常組織への影響が少ない、Qスイッチ付きルビーレーザー治療が主流となっています。レーザー治療できれいに色が消える方もいますが、レーザー照射後に色が濃くなったり、また再発を繰り返したりする場合があります。このことを十分にご理解いただいた上で治療を行っていきます。